「韓国の気候同行カードがなくなるらしい」「気候同行パスって何?今使ってるカードはもう使えないの?」——韓国旅行の準備を進める中で、2026年に入ってからこんな声を目にすることが増えました。
結論を先にお伝えすると、2026年9月1日からソウル市の「気候同行カード」が「気候同行パス」という新しい制度に生まれ変わります。
ただし、この変更の影響を大きく受けるのは主にソウル市民や長期滞在者で、数日〜1週間程度の観光目的で韓国旅行をする方への影響はごく限定的です。
この記事では、気候同行パスの概要・料金の仕組み・気候同行カードとの違いを整理しながら、「結局、韓国旅行中の観光客は何をすればいいのか」を分かりやすく解説します。
気候同行パスとは?

気候同行パスは、正式名称を「モドゥイカード(K-패스)気候同行パス」といい、2026年9月1日から正式にスタートする交通費支援制度です。
背景には、韓国政府が2026年1月に全国共通の交通費還付制度「モドゥイカード(K-패스)」を新たに開始したことがあります。
これまでソウル市が独自に運営していた気候同行カードは、このモドゥイカードに統合される形となり、ソウル市ならではの特典(青年割引の対象年齢拡大など)を上乗せしたものが「気候同行パス」という名称でリリースされます。
なお、ソウル市の案内やニュースでは「気候同行パス」「気候同行カードプラス」「モドゥイカード(気候同行パス)」といった呼び方が混在しています。これはソウル市の公式発表自体で表記が揺れているためで、この記事ではわかりやすさを優先し「気候同行パス」で統一して解説します。
気候同行パスの主な特徴
- 利用範囲がソウル市内から全国へ拡大

これまでの気候同行カードは、ソウル市内の地下鉄・バス・タルンイなどに利用が限定されていましたが、気候同行パスでは全国の地下鉄・バス・GTX・新盆唐線・空港鉄道なども対象になります。

韓国国内の公共交通機関で利用できる!というわけです
- 「乗り放題」ではなく「還付(払い戻し)」方式に変更

気候同行カードは事前にチャージした金額の範囲内で乗り放題という仕組みでしたが、気候同行パスは通常運賃を支払った後、月ごとの利用実績に応じて翌月に一部が口座へ還付される方式です。
- 青年割引の対象年齢が拡大

これまで対象外だった満35〜39歳のソウル市民も、新たに青年向けの還付率(割引)を受けられるようになります。
気候同行パスの料金・還付の仕組み
気候同行パスは、気候同行カードのような「定額を払えば乗り放題」という単純な料金体系ではなく、利用実績に応じて還付額が変わる仕組みです。
- 月の交通費が6万2,000ウォン未満の場合

利用金額の20%が翌月に還付される「定率型」が適用されます。青年・青少年(一律30%程度)、多子世帯(最大50%)、低所得層(最大53.3%)など、属性によって還付率がさらに上がります。
- 月の交通費が6万2,000ウォン以上の場合

超過分が全額還付される「定額型」が適用され、実質的にはこれまでの気候同行カードに近い「乗り放題」に近い感覚で利用できます
- 広域バス・広域鉄道をよく使う人向けの「プラス定額券」

GTXや広域バスなど、1回の運賃が約3,000ウォン台になる交通手段を頻繁に利用する人向けに、月額10万ウォンの定額券も新設されます。これを使うと広域交通も追加負担なしで乗り放題になります
- 還付を受けるための条件

カードを発行し、モドゥイカード(K-패스)のサイトまたはアプリに会員登録・カード登録を行ったうえで、月15回以上公共交通機関を利用することが必要です
このように、気候同行パスは基本的に「毎月コンスタントに公共交通を使う人」に向けた制度であり、口座登録や翌月精算といった手間が発生します。

使えば使うほどお得!と思って良いでしょう
気候同行カードとの違い【比較表】
| 気候同行カード (〜2026年9月) | 気候同行パス (2026年9月〜) | |
|---|---|---|
| 運営主体 | ソウル市単独 | 韓国政府+ソウル市 |
| 利用範囲 | ソウル市内中心 | 全国の公共交通機関 |
| 料金方式 | 事前チャージ+乗り放題 | 通常運賃を支払い、翌月に還付 |
| 還付・割引条件 | なし(定額制) | 月15回以上の利用が必要 |
| 対象者 | 住民登録に関係なく誰でも購入可 | 外国人登録番号があれば会員登録は可能だが、本来はソウル市に住民登録がある人向け |
| 短期観光客向け券 | あり(1・2・3・5・7日の単期券) | 制度上、短期観光客向けの還付メニューは想定されていない |
表の通り、気候同行パスは口座登録や月15回以上の利用実績を前提とした制度です。
【重要】短期旅行者への影響は?

ここが観光客にとって一番気になるポイントだと思います。結論として、1〜7日の短期券を使う観光客には、今回の制度変更はほとんど影響しません。

長期滞在や、韓国留学中、ワーホリ中の方はサービスを受けられる可能性があります!
複数の報道によると、気候同行カードの中でも今回の制度変更の対象になるのは「30日券」のみで、1・2・3・5・7日の単期券(短期券)は今後も引き続き運営が続けられる予定です。
短期券のスケジュールは以下の通りです。
- 30日券(先払い)
2026年8月31日までチャージ可能、最後にチャージした分は9月29日まで利用可
- 30日券(後払い)
2026年9月30日利用分まで割引適用、10月1日以降は通常の交通カードとして継続利用可能(割引・還付の対象からは外れます)
- 1〜7日の単期券
制度変更後も継続して運営される見込み
気候同行パスは、口座登録や月15回以上の利用条件がある「住民・長期滞在者向けの制度」と捉えておくのが実態に近いでしょう。
気候同行カード(短期券)の具体的な買い方・料金・チャージ方法は、以下の記事で写真付きで詳しく解説していますのでぜひ併せて参考にしてみてください。
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海外のネット接続がアプリだけで完結!国内利用者数No.1【トリファ(trifa)】気候同行パスの発給・登録方法(参考)
長期滞在者や留学生など、気候同行パスの利用を検討している方向けに、発給の流れも簡単に紹介します。
- カード会社を通じてカードの発行を受ける:クレジット・デビットカード(提携カード会社での申込み)、モバイルアプリでの発行(先払い型)、コンビニでの先払いカード購入のいずれかの方法で入手します
- Kパスホームページ(korea-pass.kr)でカードを登録する:カードを受け取ったら、Kパスの公式サイトでカード情報を登録します。この登録が完了して初めて特典の対象になります
- 通常通り交通機関を利用する:登録後は、普段通り運賃を支払って乗車するだけでOKです。月15回以上利用すると、翌月から特典(還付)が適用されます
なお、外国人登録番号を持っていれば会員登録自体は可能とされていますが、居住地に基づいてソウル市に住民登録がある人が気候同行パスの本来の利用対象者とされています。
また、すでにモドゥイカード(K-패스)を利用しているソウル市民は、新しいカードを発行し直す必要はなく、9月1日から自動的に気候同行パスの特典が適用されます。
よくある質問
- Q今持っている気候同行カードの実物カードはもう使えなくなりますか?
- A
30日券として使っていた場合は、9月以降は還付・割引の対象外になりますが、カード自体は一般の交通カードとして引き続き使えます。1〜7日の単期券として使っている場合は、チャージをすればそのまま変更なく利用できます。
- Q観光客も気候同行パスに登録した方がお得ですか?
- A
基本的にはおすすめしません(当ブログ調べ)。気候同行パスは月15回以上の利用や口座登録が前提の制度で、数日間の旅行では還付を受けられないまま登録の手間だけがかかる可能性が高いです。短期旅行なら、これまで通り単期券(1〜7日券)を選ぶ方がシンプルでお得です。
- Q気候同行パスと「K-패스(モドゥイカード)」は同じものですか?
- A
気候同行パスは、韓国政府が運営する全国共通の還付制度「モドゥイカード(K-패스)」に、ソウル市独自の特典を上乗せしたものです。名称は違いますが、ベースの仕組みは共通しています。
まとめ
2026年9月1日から、ソウル市の気候同行カードは「気候同行パス」という全国対応の新しい制度に生まれ変わります。ただし、この変更の主な対象は30日券を使っていたソウル市民や長期滞在者で、韓国への観光客が利用する1〜7日の短期券には基本的に影響がありません。
韓国旅行の予定がある方は、制度変更のニュースに惑わされず、これまで通り気候同行カードの短期券を購入すれば大丈夫です。具体的な買い方や料金については、関連記事もあわせてご覧くださいね。


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